Everlastingly Love
日が暮れてきてから気温がぐっと下がり、小さな二人に襲いかかる。
寒さに震えながらも二人は寄り添いながら歩いた。
辺りは暗くなり帰り道も分からず二人は互いの手をきつく握り合い、ただ歩いた。
パパもママも庭は広いから行ったらダメだって言ってたのに、俺のせいでエリオスまで………どうしよう。帰れなかったら………どうしよう………。
「エリオス。ごめん」
「え?」
「俺が探検しようって言ったから。エリオスはダメだってちゃんと分かってたのに………」
「大丈夫だよ。アリオス。きっと帰れるよ!」
「うん!」
再び歩き出した。さっきより更に暗くなって来ていて歩くのが大変だったが、一人じゃない。二人いる。
だから二人は泣かなかった。心強い半身がすぐ隣にいてくれるから――――――
その頃。
城中は大騒ぎだった。庭に詳しい者を筆頭に大半の使用人や騎士が松明で暗闇の中を照らしながら庭を捜索していた。
カイル、クロウドも庭の随分と奥まで探しているが、この広さだ。
かなり苦戦している。
王子達の行方は未だに掴めずにいた。