Everlastingly Love





アリアを残し、ジェイドも庭に入ったのだ。
アリアも行くと言って聞かなかったが子供達が見つかった時に側にいてやれと言い聞かせた。


父親というものは時にすごい力を発揮する。


城中の者が探しても見つからなかった王子をすぐに見つけてしまうのだから。





「怖かったろう?もう大丈夫だ。一緒に帰ろうな」

「「うん………!」」






いつも厳しい父親の優しい声に安心して眠ってしまった。
ジェイドは子供達が無事で一安心したが歩を緩める事なく足早に進んだ。



早くアリアを安心させてやらねばならないからだ。





他の者は王子が見つかった事を捜索に出ている者に伝える為に行かせ、ジェイドは先を急いだ。






「アリア!!」

「ジェイド様!………アリオス!エリオス!」






アリアの元に到着するとアリアは駆け寄って来た。
眠っていた子供達もアリアの声に目を覚ました。



子供達を下に降ろすとアリアは子供達と目線を合わすために屈んだ。



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