Everlastingly Love
ルーシアはいつものように過ごすが気が付けばクロウドを探している自分に小さく溜息をつく。
報われない恋って辛いのね…………
ふいに通り過ぎて行くクロウドの背中が目に入り、クロウドが見えなくなるまで見つめた。
「あいつは難しいぞ?」
「………!!?」
「よっ!」
「よっ!じゃありません!何ですの?!」
「いや~片想いは切ないねぇ」
突然、背後から声をかけられルーシアは驚きながらも、それを隠し向き合った。
「カイル様には関係ありません!」
「という事は認めてるって事だな。クロウドが好きだって事も叶わない想いだって事も」
「……………。」
「あいつの事はルーシアより知ってるよ。真面目で堅物だ。どうやらクロウドも報われない恋をしてるようだしな」
「どうして分かるのですか……?」
「ん?そりゃ色恋に関しては経験豊富だからなぁ。すぐに分かる」
「そうですか……」
「クロウドは死ぬまでアリア様を守り想い続けるだろうな……」
「……………。」
分かりきっている事を第三者から伝えられると、何故こんなにも苦しいのだろう………