Everlastingly Love
「これは一体何の騒ぎだ?」
その場に低い声が響いた。
騎士達の声は消え、辺りに緊迫した空気が流れた。
「何の騒ぎだと聞いている。答えろガンゼス」
「はっ!我が国の騎士は忠誠を誓いました。アリア様を命を懸けてお守りすると」
「それは頼もしい。これからもアリアを頼む」
「はっ!」
ガンゼスから離れるとアリアに近付き、腕を掴んで彼女が乗っていた馬車に向かった。
「あの、ジェイド様……?」
「…………。」
無言でアリアを引っ張り馬車の中へ入った。
「俺が少し目を離している間にお前は……」
「ジェイド様?」
ジェイドの纏う雰囲気が冷たいものから怒りに変わった。
そう思った瞬間、押し倒され唇が塞がれた。