Everlastingly Love
小屋の扉の近くにある窓から、そっと中の様子を伺うと、愛する妻が楽しそうに笑っている。
その笑顔の向こうには、男の姿。
男を見た時、すぐに何者なのか理解した。
そしてそれに気付いたジェイドは足元が崩れていくような、そんな感覚に囚われていく…………
気が付くとジェイドは小屋の扉を思い切り開けた。
その音に驚き、アリアと男はジェイドをただ見る事しか出来なかった。
「お前………裏切ったのか………」
「……違います!私は……」
「言い訳は聞かん!その男は国中を混乱させた男だろう!そんな男を。お前は……!!」
「違うのです!この人は……」
「夫である俺よりもその殺人鬼を庇うのか!」
「ジェイド様、私の話しを聞いて下さい!」
「お前の話しなど聞かん!お前は俺を裏切り国民を裏切った!」
「お願いです!どうか………」
アリアはジェイドの側に寄り、腕を優しく掴む。
「どうか私の話しをお聞き下さい……」
ジェイドは自分の腕に触れるアリアの手を振り払った。