Everlastingly Love
アリアにとって初めての口づけは突然だった。
アリアはこれまでにない恐怖感をジェイドから感じていた。
ジェイドを退かそうと抵抗を試みるが、190cm以上あるジェイドはびくともしない。
逆に腕を抑えつけられ身動きひとつとれなくなってしまった。
激しい口づけに息苦しさを感じたアリアは酸素を求めようと口を開くと弾力のある舌が入って来た。
「ん……やっ……」
唇が離れたと思うと……
「俺を拒むのか?」
「……え?」
「拒む事は許さない。お前が俺を拒んだら、どうなるか分かっているな?」
「………はい。申し訳ございません。あなたを拒んだり致しません」
「いい子だ」
アリアの頬を撫でまた唇を重ねた。
アリアはもう抵抗はしない。
出来ない。
私が、この方を拒めば国は滅びてしまう。国を守るために決めた結婚。妻という立場は表向きのもので本当は人質。
この方に決して逆らってはいけない。
今はただ、この行為が終わるのをじっと待った。