Everlastingly Love





「…………ここは……うっ………」




目覚めたアリアは頭痛に顔をしかめた。

それに、ひどく気分が悪い。


気分がすぐれないのは仕方がない。







だが…………







「ここは、どこなの?」





豪奢な部屋。
調度品も何もかも贅沢の塊のようで落ち着かない。
寝ていたベッドもフカフカとしていてこれだけで一体いくらかかっているのか………









「気付いたか?」

「………あなたは……」

「ご機嫌はいかがかな?我が妻よ」

「私はっ………」




男の指がアリアの唇に触れた。









「まぁお前にも知る権利がある。まず俺の事を教えてやろう」





ベッドに腰掛けた男はゆっくり話し出した。








「ここは我が国の支配下であるギルダー国。そして俺の名はアルバルト・レエル・フィリード。フィリード国王だ」

「フィリード国王様が一体何故、私を……?」

「お前を欲しがらない男など、この世にはいない。“生きた宝石”だからな」

「………またなの?」





アリアは小さく呟き、下に俯いた。

それに気付く事なく男、アルバルトは続けた。







「残念ながらフィリード国に帰るには時間がかかる。今日はここで休む。しばらくは窮屈な思いをさせてしまうがな」

「………………。」






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