Everlastingly Love
アルバルトは力任せにアリアを組み敷いた。
「嫌!離して!私に触れないで!やめてー!!」
「静かにしろ!!」
頬が痛むわ……熱い。強く叩かれてしまったのね………この方は私を殺す事をなんとも思っていないわね………けれど今は死ねない!
「黙っていればいいものを」
「……………。」
「そうだ。そうやっておとなしく俺に従っていればいい。お前は美しい」
「………ジェイド様………」
「俺以外の男の名を呼ぶなど………」
「ジェイド様は決して手を上げなかったわ。良き夫で良き父親よ!私の夫はジェイド様だけよ!あなたの好きにはさせない!」
アルバルトの左手に掴み上げられた両手に渾身の力を入れ右手を抜き取り、顔に触れているアルバルトの右手を払った。
「私に触れて良いのは夫であるジェイド様だけです」
凛とした声が辺りに響いた。
アルバルトは怒りのあまり震えているが凛としたアリアの美しさに息を飲んだ。