Everlastingly Love
「あの方に手出しなさならいで下さい。その代わりに私の命を差し上げます」
「どういう意味だ?」
「私を殺せばいいのです。あなたがジェイド様を許せないのは………元を辿れば私が原因でしょう」
「命を捨てると言うのか?」
「はい。ですが一つだけ。私を殺すのは一年後にしていただきたいのです」
「何故だ?」
「それは……まだ言えません。けれど一年の間に何かしようと企んでなどおりません。どうか私を牢に繋いで下さい」
「何を馬鹿な事を!俺が殺すのはあの男だけだ!お前はあの男を殺した後に妻にする」
「それが出来ないからこうしてお願いしているのです。私の夫は生涯ジェイド様だけですわ。あなたの妻には決してなれません。どうか私を牢に繋ぎ、一年後に命をお取り下さいませ」
「その望みは聞かん!今のうちに覚悟しておけ!!」
アルバルトは苛立ちを隠せない様子。
アリアから離れ乱暴に扉を開けて部屋を出た。
その瞬間、アリアは全身の力が抜けた。
ベッドに横たわったアリアは殴られた頬を押さえながら震える体を抱きしめた。