Everlastingly Love










口づけが、こんなに甘いものだとは知らなかった。
愛した女というだけでこれ程まで違うとは……今までの女とは比べものにならない。
何故、こんなにも愛しいのだろう……?





アリアの柔らかく甘い唇に僅かに残っていたジェイドの理性は崩壊し、無我夢中で唇を貪った。






途中、抵抗をしたアリアに俺は拒めばどうなるか分かっているだろうなと、遠回しに国を滅ぼすと脅した。潤んだ目でもう拒まないとアリアは俺に言った。


もし、この先アリアが俺を拒絶する日が来たとしても絶対に国に手を出したりしない。出来るはずがない。

自分を犠牲にしてまで国を守ろうとする優しくて健気なアリア。
俺はそんなお前を愛した。これ以上、お前から大切なものを取り上げることはしない。
矛盾しているかもしれない。だが、どうしていいものか分からない。
こんな感情は初めてだ。






昔、俺を救ってくれた時の優しい女神のような笑顔を俺だけに見せてくれ。





小さく柔らかな体を強く抱きしめながら、ジェイドは一方的な愛の口づけをした。





< 24 / 280 >

この作品をシェア

pagetop