Everlastingly Love
剣先を突き付けられたアリアを助けようとジェイドは酷い傷にも拘わらず押さえ付けていた騎士の半数を捩伏せていた。
片手が空いた事により残りの騎士もあっという間にやっつけた。
「アリア!!!」
ジェイドの声がした。全身血まみれで立っている。愛しい人の姿に………
涙が止まらなかった。
「アリア。行くんだ。愛する男の側で世界一幸せになるといい」
「キール兄様、ありがとう」
アリアは身重の体で走る。ジェイドの側へ………
ジェイドもアリアの元へ………
互いに手を差し延べ、強く、強く抱きあった。
「アリア!!」
「ジェイド様!!」
「すまなかった!俺のせいでこんな目に遭わせた。怖かっただろう?痛かっただろう……?」
アルバルトに殴られて赤くなったアリアの頬にそっと触れた。
自分は全身に切り傷を負って酷く出血しているのにアリアの赤く腫れた頬を見ている方が堪えた。
「謝るのは私の方ですわ。それにあなたのお怪我の方がずっと酷いわ………」
「これくらい平気だ。またお前に会えたから……」
「私もっ……もう会えないと思っていました………」
「もう離さない!絶対に!」
「離さないで!ずっと……」
「ああ、俺の側にいてくれ。愛してる………」
「………はい!」