Everlastingly Love
王家というものは決して綺麗な事だけでは済まない事もある。
つまりお飾りではいられないのだ。
特にレイリーゼ国は世界一の軍事大国。当然だが汚い事もしなくてはならなかった。
だが、ジェイドの父にあたる前王の代からは変わった。政略的な事はしなかった。
そして父の意思を受け継いだジェイドも父の教えを守った。
ただ一つ違ったのはジェイドは相手が仕向けてくれば戦った。戦場でジェイドの戦う姿に冷酷非情だと噂される程ジェイドは戦術に長け、力も強かったからだ。
あとはアリアが関係すると暴走してしまうのだが、それは全て愛するが故にだ。
リュードは政略結婚ながら幸せな二人の姿を暖かく見ていた。
しかし……………
「うっ………?!」
何だ?一体、何が起こった?
体に力が入らない。
立っていられない………
ドサリとその場にリュードは倒れた。
ジェイド、アリアは倒れる音に気付き振り返った時に見た光景は信じられないものだった。
「ふ、ふふ…………貴様も、道連れ……だ………」
アルバルトはその言葉を残して力尽きた。