Everlastingly Love
「なるほど!ヒーローか!!なら丁重にしなくてはな!クロウド!例の物を!」
「いや、しかし………あれは………」
「あれが無ければなるまい!」
「は、はぁ……しかし、肝心の馬車がまだ到着しておりません」
「何だとーーー?!」
「ジェイド様、アリア様、ご無事で何よりでございます」
「ああ、ありがとう」
「ありがとうございます。クロウド様」
「おいクロウド……俺は無視か?」
アリアとジェイドは底抜けに明るいカイルと冷静に突っ込むクロウドに救われていた。
特にキールを亡くしたアリアは打ちのめされていた。今は妊娠初期で体調も不安定なので精神的にも体力的にも休養が必要だ。
ジェイドもアリアがいなくなってから荒れた生活を送り、今は端正な顔が腫れ、全身に切り傷があり出血も多かったので手当てと休養が必要。
「アリア様ーーー!」
「ルーシア……?」
「アリア様!!アリア様ー!!」
「ルーシア!!来てくれたのね…?ありがとう」
「ご無事で、よくご無事で!!」
ルーシアと抱き合い、心から再会を喜んだ。