Everlastingly Love
後から到着した馬車へクロウドが渋々………という状態で向かった。
それを満足げに見守るカイル。
アリア、ジェイド、ルーシアは訳が分からない様子で見ていた。
だが、ジェイドだけは違った。カイルのあの様子からして何か良からぬ事なのでは………と疑わずにはいられない。
クロウドが持って来たのは大きな長方形の箱のようなもの。
「ご苦労!!クロウド!あ、シャレじゃないからな!」
「………………。」
「クロウド、何も黙る事ないだろ」
「では、こちらを」
「ああ!さ、これにキールを」
「おいカイル。それは?」
「これ?棺桶」
「棺桶……だと?」
「ああ、ジェイドのな!」
「………………。」
「申し訳ございません!!お止めしたのですが………」
「いや、いい……」
「冗談で用意したんだが………使う事になって正直、悲しいさ……だが英雄をそのまま運ぶわけには行かないだろ?」
流石にカイルも不謹慎だと思っている。
だがカイルの言う通りにキールをあのまま運ぶわけには行かない。
キールを棺桶に眠らせて、馬車に載せた。
もう一つの馬車にアリアとジェイドが乗った。
ルーシアは二人に気遣い、クロウド、カイルの馬に交互に乗る事にした。