Everlastingly Love
そして、クロウドはアリア一筋。生涯独身かと誰もが思っていたし自身も結婚など全く考えていなかった。
………が思わぬ所にクロウドの運命の女性がいた。
なんと運命の女性はアリアとジェイドの長女キーラ王女。
キーラは幼い頃からクロウドに憧れていた。
成長するにつれて憧れは恋になり想いを告げて、そして26歳の歳の差を乗り越えて結ばれたのである。
ジェイドに対する忠誠、アリアに対する愛情、キーラとの年の差、身分など真面目な性格のクロウドは当初キーラの気持ちを受け入れる事は出来なかった。
しかし、キーラはめげなかった。
何度も何度もクロウドにぶつかっていった。
そしてクロウドを射止めた。
どうやってあのクロウドを射止めたって?
「あなたがママを愛している事は知っているわ!パパに対する忠誠心もね!でもパパとママは愛し合ってるから、隙なんてないのよ!私でいいじゃない!ママは確かに美しいけど、私はママの娘よ!私だって美しいの!身分が何よ!年の差が何よ!たった26歳じゃないの!」
「は、はぁ………しかし………」
「何よそれ!私は本当の事しか言ってないわよ!私は美しい!そしてクロウドが好きなの!よく考えてみなさいよ!この先私以上に美しい女性から声なんてかからないし何より私より美しい女性はこの世にいないんだから!」
「は、はは………負けました。あなたには………」
自分に見向きもしないクロウドにいい加減、焦れて怒り狂った挙げ句に迫ったのである。
キーラは外見はジェイドによく似て、整った美女だが内面は感情の起伏が激しく、気性の荒い王女だったが真面目で優しいクロウドとは相性がいいのかもしれない。
「クロウド、大好き!愛してるわ!」
「…わっ……?!」
だが、可愛い所もある。
クロウドがキーラに夢中になるのは時間の問題かもしれない。