Everlastingly Love






探し始めて数分……アリアが見つからない。




一体どこに行ってしまったのか……



ジェイドのテントから逃げるように出て行ったアリアは馬車にもテントにも戻った形跡がなかったのである。






そんなに遠くへは行かないだろう。どこかアリアの行きそうな場所は………







アリアの行きそうな場所が思い浮かんだ。








もし見つからなかったら騎士軍を総動員して探す事になる。有り得ないと思うがアリアが逃げ出していれば王であるジェイドに恥をかかせてしまう。
そうなっては顔が立たないというのもあるが自分の元から去ったというのが一番悲しい。







心の中で見つかってくれ。と思うジェイドだった。









ジェイドが予想したアリアの居場所は見事的中した。








彼女がいた場所は、昨日溺れた湖だった。



アリアに気付かれないようにそっと近付いた。









「こんな所にいたのか」

「………!!あ、ジェイド様」

「探したぞ」

「申し訳ございません」

「いや、謝るのは俺だ。先程は悪かった」

「え?」

「昨夜、茶を持って来てくれたんだろう?それを俺が抱きしめて離れなかった。違うか?」

「いいえ」

「悪かった。ありがとう」






ジェイドの謝罪と感謝の言葉を聞いて驚いた。





本当にジェイドは世界一冷酷非情と言われる男なのだろうか。

アリアはますますジェイドという男が分からなくなってしまった。



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