Everlastingly Love
カイルの言う通りアリアの私室はジェイドの隣……というより夫婦部屋のような状態だった。
元は書斎だったのを改築した部屋だ。
ジェイドの私室の入口とは別の扉があり隣の書斎と繋がっている仕組みだったのをジェイドが無理矢理アリアの私室にしたのだ。
元書斎はジェイドの私室を通らないと廊下に出る事は出来ないようになっていてクローゼットやドレッサー、ベッドもきちんと置かれている。
ジェイドの執務室はまた別にあり、執務室の隣部屋を書斎に変えている。
ジェイドはなるべくアリアと一緒に過ごしたいと考えていた。部屋を改築したのは一緒にいるためでもあるし、アリアを守るためにも一番都合がよかったからだ。
「ジェイドをよろしくな」
「えっ?………は、はい」
「ジェイドは冷酷非情なんて言われてるけどいい所もあるから、そこら辺しっかり見てやってくれ」
「はい」
カイルと話した後に私室へ戻り休憩しようと思った。
ジェイドの私室をノックする前に扉が開いた。
「丁度よかった。少し付き合え」
「あっはい」
ジェイドに手を握られどこかへ向かった。