Everlastingly Love






教会での式を終え、次は国民へのお披露目がある。
国民が見たいのは生きた宝石と言われる程の美貌の持ち主であるアリア王妃である。






城内の一部を本日限り国民の立ち入りを許可された。
中央広場に国民が詰めかけ、今か今かと待ち望んでいた。




ジェイドとアリア夫妻の姿は中央広場に面したバルコニー。高さは約5Mといった所か。





すると辺りに一斉に歓声が響く。





夫妻は手を繋ぎながらバルコニーへ姿を現した。
二人は笑顔で繋いでいない方の手を振る。




眉目麗しい二人の姿に国民はうっとりとしながら見上げていた。



「余はレイリーゼ国王ジェイドである。本日、最高の伴侶を得た。この国も栄えるであろう」



持ち前の統括力とカリスマ性でジェイドは国民からの支持が高く、歓声が鳴り響く。




そして――――





「皆様。初めまして。アリアと申します。フローラン国からこのレイリーゼ国に嫁ぎ、慣れない事も多く、学ばなければならない事も沢山ございます。正直に申しますと私などが王妃として務めを果たせるのか、とても不安です。ですが、嫁いだ以上このレイリーゼは私にとって第二の国です。国を愛し、夫を愛し、国民の皆様を愛し、生きて行きます。皆様。どうか、見守っていて下さい。この国の更なる繁栄を願っております」




この日。嫁ぎ先の国民からも愛される美しい王妃が誕生した。



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