Everlastingly Love
晩餐はジェイドと取る事になっている。
レイリーゼに到着してからは何人かで晩餐を楽しんでいたのだが、今夜は新婚というのもあり二人きりで過ごす事になった。
ジェイドはまだ来ていないようなのでアリアは椅子に腰掛けて待つ。
「待たせたか?」
「いいえ。来たばかりです」
「そうか」
ジェイドは用意されていた椅子に座るとアリアと距離がある事が分かり側に来るように命じた。
二人しかいないので椅子も遠くにセッティングされていたからだ。
「お側に、ですか?」
「ああ、いや……待て」
ジェイドはアリアの側に行くと抱き上げ自分の元いた席に着いた。
自分の膝にアリアに乗せて。
「あの、ジェイド様?」
「何だ?」
「自分の席に戻ります」
「それは許さない」
ジェイドはアリアを強く抱きしめた。
苦しくて呼吸もしにくいアリアはジェイドの腕を軽く叩いて苦しいのを知らせた。
「すまない」
「いえ……」
それから間もなくして料理が運ばれて来たのだが、二人の姿を見て驚いたのは言うまでもない。