Everlastingly Love
アリアは17年間生きて来た中で最高に恥ずかしい経験をしていた。
ジェイドの膝に乗せられたまま、ジェイドに料理を食べさせてもらっていた。
恥ずかしくて死んでしまいそうだわ!
そんな事はお構いなしにジェイドはアリアの口に料理を運んでいた。
「あの、ジェイド様も召し上がって下さい」
「俺は後でいい。アリアは細すぎるからもっと食べろ」
「あ、はい……」
ジェイドに食べさせられたので、いつもより多くの量を食べた。
アリアが満腹になるとジェイドも食べ出した。
ジェイドが食べるのは肉ばかり。それもかなりの量で、アリアは驚いた。
「私のお父様もお兄様もジェイド様程召し上がりませんわ」
「レイリーゼは軍事国家だから食わないと体がもたない。俺以外の男もかなり食べる」
「そうなのですか。だから皆様、ガッチリされていらっしゃるのですね」
「ああ」
ジェイドも食べ終え満足した所でアリア用にデザートが出された。
今日はフォンダンショコラ。
アリアも目が輝いた。
料理と同様にフォンダンショコラをアリアの口に運ぶと、アリアの顔にパッと花が咲いたように可愛くなった。
その可愛い顔にジェイドは口づけをした。
アリアの唇から甘い味がした。
甘いものが苦手なジェイドもアリアからならもっと味わいたいとさえ思った。