Everlastingly Love
「…………あら、私?」
「気が付いたか?」
「………ジェイド様、私……」
「倒れた。だが大事ない。大事にするのはこれからだ」
「………?」
アリアの手を握りながら告げた。
「アリア。お前は懐妊している。俺達の子だ」
アリアは腹部に手を置き信じられないという表情を浮かべ、ジェイドをそっと見た。
「よくやった!俺の子が出来るのを待っていた」
「はい………」
「どうした?不安か?」
「……………。」
「大丈夫だ。俺がいる」
「…………あの」
「何だ?」
「生まれて来た子供はどうなるのですか?」
「どうとは?」
「私から取り上げるのですか?」
「何を言ってる。子供は俺達の手で育てる。誰も取り上げたりしない。そんな事は許さない」
「本当ですか?」
「ああ、約束する」
「ありがとうございます」
ジェイドと抱き合い、アリアは自身の中に宿った小さな命を愛しく思った。