Everlastingly Love




アリアの懐妊が判明してからジェイドは変わった。



毎晩のようにアリアを抱いていたのが今では抱かなくなった。だが、毎晩一緒のベッドで抱き合いながら眠っている。



そして不器用ながらもアリアを気遣っている。




朝、目が覚めると必ず体調はどうかと尋ねてくる。





アリアの腹部を撫でたり耳を当てて胎児の心音が聞こえてこないか確認したり。




「ふふっまだ早いですよ?」

「そうか?」

「生まれるのは半年以上先ですから」

「ああ。生まれてくるのが待ち遠しい」

「私もです。早く会いたい」

「…………俺は自分の子供が出来るとは思わなかった」

「え?」

「子供なんかいらないと思っていた。無理矢理結婚する事になった女達との間に子を作る気になどなれなかったがアリアとの子供なら欲しいと思った。だからアリアの懐妊は嬉しかった………」






アリアはそっとジェイドの手を取り、自身の腹部を触らせた。




「この子を大切に育てましょう。私達二人の手で」

「ああ」






愛し合う二人はお互いの気持ちを知らない。


何故、確かめ合わないのか………



愛するが故に怖くて確かめる事が出来ないのだ。



それ程、二人の互いに想い合う気持ちは強くなっていた。






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