Everlastingly Love
アリアの腹部は徐々に目立ち始めていた頃、主治医からこう告げられた。
「恐らく双子ですな」
「双子……ですか?」
「ええ。二児の母親になられるのですよ」
「楽しみです。あ、ジェイド様にお伝えして来ます。ありがとうございました」
アリアはジェイドの執務室へ向かっていると、丁度ジェイドが出て来た。
「ジェイド様!」
「アリア!走るな」
「あっ申し訳ございません」
「気を付けろ。何かあったらどうする」
「はい………」
「もういい。何か用だったか?」
「はい」
「部屋に入るぞ」
アリアの手を取り優しくエスコートをして執務室のソファーに二人で腰掛けた。
「先程、お医者様に聞いたのですが、お腹の子は双子らしいのですよ」
「双子?」
「はい。ジェイド様、二児の父親になるのですよ」
「本当か?!」
「はい!」
「嬉しい驚きだな、アリア。男でも女でも無事に生まれてくれれば、どちらでも嬉しい」
「はい!あと半年したら会えますね」
「ああ」
夫妻はまだ見ぬ二人の我が子の誕生を心待ちにしていた。