Everlastingly Love
「アリア」
「はい」
腹を括ったジェイドはアリアの私室に行き、話し始めた。
「アリア。お前に話しがある。心して聞くんだ」
「はい」
「俺は生まれて来る子を心から楽しみにしている。生まれる時はお前の側に居ようと思っていた……」
「はい」
「…………子供が生まれる頃、俺はお前達の側に居る事は出来ない」
「え………」
「東にあるキュリア国と戦う事になるだろう。そうなれば俺は王として指揮をとる為に戦場に出ねばならん」
「…………。」
「最早、戦争は避けられない。早ければ来月にも軍を率いて出国する」
「……………何故です?」
「アリア?」
「何故、戦う必要があるのですか?他に方法はないのですか?戦争は……悲しみしか生まない。血が流れるのだと思うと……」
「ここは軍事国家レイリーゼだ。フローランは平和な国だが、ここは違う。お前は誰の妻になった?」
「……………。」
「……………。」
「私はあなたの妻であり、このレイリーゼ国の王妃です。生まれて来る子は母親の私が守ります。ジェイド様。遠くから無事を祈っております。ご武運を」
「必ず帰って来る。お前達の為に」
「はい……!」
アリアは泣きそうな顔を見られたくなくてジェイドに抱き着いた。