Everlastingly Love





それから一ヶ月後





ジェイドは戦場へ向かう日がやって来た。





アリアとジェイドはいつも通り一緒に過ごし、戦場の話しは一切しなかった。



だが、当日になり愛し合う二人は離れたくない気持ちでいっぱいだった。





ジェイドは冷酷だの非情だのと噂があるが身重のアリアを残して戦場に行く事が気掛かりな愛妻家になっている。





自分の子を身篭った女性を大切にしないばかりか浮気に走る男もいるが、ジェイドは自分の子を宿したアリアを愛しく思っている。





愛する妻と生まれてくる我が子を残して戦場に行くのは辛い。


それはアリアも同じ。







「ジェイド様。戦場に行ってしまわれる、あなたにこんな事を言うのは妻として王妃として失格だと分かっています。私の本心はあなたが側にいてくれないと、とても寂しいです。離れたくありません。この子を一番最初に抱いて欲しいのです」

「アリア、それは俺も同じだ。お前の側を離れたくはない。子供も抱きたい。だが、行かねばならん」

「分かっておりますわ。それに………」

「なんだ?」

「あなたに、もしもの事があったら……」






ジェイドはアリアを強く抱きしめた。




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