Everlastingly Love
今日も教会に現れ、神に祈りを捧げるアリア。
ジェイド様が無事に帰って来られますように………
祈りを終えて立ち上がる。
随分、重くなったわ。これもお腹の子が順調に成長している証拠ね。
早産になっては困るけれど早くあなた達に会いたいわ。そしてあなた達のパパにもね。
「王妃様、今朝は風が強く、お体に障ります。お部屋でお休みになられてはいかがです?」
「そうですね。戻りましょうか」
「王妃様。私に敬語は不要でございます」
「あら?それはクロウド様。あなたもですよ。私は普通に接して下さいとお願いしましたのに……」
「あなたはレイリーゼ国の王妃様であり、国王様の子を身篭っておられる高貴なお方。そのような事は騎士である私には出来ません」
「では私もやめませんわ。クロウド様」
「王妃様……」
アリアと一緒にいる少々堅苦しい男。クロウド。
ジェイドの部下で騎士としての腕もある男。
ジェイドが戦場へは連れて行かずにアリア付きの護衛にしたのだ。
しかしこの男。女性の扱いに慣れておらず、アリアと接する毎日が彼にとって新しい発見だ。