甘く・深く・愛して・溺れて
『彼氏君とは、あれから話が出来た?』



空人の部屋で一緒に食事をしながら、



少しだけ心配そうに空人があたしに聞いた。



『…まだ連絡がとれなくて…』



今日は二回目の空人の家。



空人が作ってくれたパスタやサラダがテーブルに並ぶ。



『そっか…。まぁ、焦らずにタイミングを待てばいいよ』



空人は料理も盛り付けも、手際よくて完璧だった。



一人暮らしだから自炊はしないとね…って、



空人は笑ってそう言ってたけど、



美味しいパスタに感激しながら思うのは、



何でもこなしてしまう空人の完璧さ。
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