甘く・深く・愛して・溺れて
きっと、ただ人より少し不器用なだけで、



そして、ただ一生懸命なだけ。



結菜が、そんな隆治君に惹かれてるんだね。



『で、月美、隆治と話したんでしょっ?どうだった?』



ジリジリと照り付ける太陽、



あまりの暑さにマックで結菜と涼んでいた次の日、



どうしても、昨日の隆治君との電話のことが気になるみたいな結菜。



『うん。普通に話せたよ。隆司のことも少し分かったし…』



『へぇ~。隆治、あたしには何にも教えてくんないけど…月美には話すんだぁ…』



コーラをゴクっと飲み、結菜は少し不満げに口を尖らせ、あたしを見ていた。
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