甘く・深く・愛して・溺れて
『年下とか関係なくね?俺は俺だし、年下だからって恋愛対象になんねぇとかおかしいだろ?』



気がつくと、隆治君にさっきまでの笑顔がなく、



『あいつもさ、最後にそんなこと言ってたんだよな…』



固くなった表情の隆治君はそう言って、何やらバックから取り出した。



『これ…あいつに返してくんないか?』



『あいつって…結菜?』



あたしの言葉に頷いた隆治君が手に持っていたのは、



『これ、ストラップ?』



少し古びた可愛いミッキーのストラップだった。
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