甘く・深く・愛して・溺れて
『おいっ!お前ら~!月美に何言ってんだよ~』



それに気づいて、すぐにこっちに駆け寄り、間に入る隆司。



『お前らは仕事だろうが!さっさと戻れよ~。さぁ!仕事、仕事!俺は休憩もらったから~』



口調は明るいのに、顔は決して笑っていない隆司。



そして、あたしの手を引っ張るようにして、



『こいつは…俺の元カノ…。それ以上の説明はいらねぇだろ?』



と、仕事仲間の男の子達に向かって言った。



きっとここでもいつもは明るくて、お調子者の隆司。



みんな見慣れない隆司の様子に少し驚きを見せながらも、



『悪かったな。たっちゃん!』



『君、ゴメンね!たっちゃん、悪りぃな…ゴメンっ』



みんな揃って、あたしと隆司に謝ったり、ペコッと頭を下げて、仕事へと戻っていった。
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