甘く・深く・愛して・溺れて
こんな日々が続くのなら、



空人がいなくても平気なんじゃないかって、



少しずつ…少しずつだけど、



隆司のおかげで、その思いが強くなっていた。



…………それなのに、



そんな思いは長く続いてはくれないんだ。



『ねぇ…月美…あの車……』



いつものように隆司と帰るつもりでいたあたしは、



窓際にいた結菜に呼ばれ、何気なく外を見た。
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