あいつのキスの練習台

「珍しいな、真琴から呼び出しなんて」


「うん……」


「練習、する?」


 あたしの微妙な空気を察知したのか、達也はおずおずと聞いてきた。

 
 だけどあたしの頭の中には、昨日の映像が繰り返し流れてた。

 同じところだけが何度も何度も何度も何度も……きつい。

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