野生的王子サマと期間限定の恋
ぷろろーぐ
学校に行くことがおっくうになった。
……言い過ぎかしら。
ただわたしが馬鹿やっちゃったって話なんだけどね。
なんか……うわべだけの付き合いに見えちゃったんだもの。
友情って何だろう。
最近のわたしはそんなこと考えてばかりなの。
おかしいって分かってるわ。
でもね、どうにもならないのよ。
初めての修学旅行なのに、気持ちだって晴々しない。
楽しむ?
そんなこと、出来っこないでしょう。
ブルーな気持ちで始まったわたしの初めての修学旅行。
……出会い――――――――
それがあるとも知らず、
嫌々わたしは飛行機に乗り込んだ。
当然のように隣は誰もいないけどね。
絶対、キラキラした思い出なんて出来ないとたかをくくっていたけれど。
あなたと過ごした3日間は
とても輝くお土産でした。
あなたがくれた星砂のおかげかもしれないわ。
幸せを、ありがとう――――――