天国の武に告ぐ
今日はメドレーの練習をしていた・・美紀は今作っている彫刻をもうひとがんばりで仕上げられるので少し遅くまで残っていくことにした。



驚いた、武さんが美術室まで来てくれた・・・・・・・・・・「武さん」「よお」「もう水泳クラブは終わったよ」「そうなんですか」「うん」「君は?まだ残ってくの?」「いえもう帰ります」「そっか」「じゃあ送ってくよ」「雨やんだみたいだね」「うん雨やんだ」「夏日で雨降ってると気持ち悪いもんねえ」「うん」



また少しづついろんなことを話した・・・・・・・・・・・・・・・・絵のことそれから美紀の生い立ちなど。兄がいるけど腹違いなこととかその兄も母親が嫌がるから寮に下宿していることなど、父親と母親が前妻のせいでいつも仲たがいしていること。
父親に暴力を振るわれてることなどことこまかに武に話した。



家にどうしても帰りたくなければ、俺のうち遊びに来ていいよとまでいってくれた・・・


「今度、今度遊びに行きます」「ありがとう聞いてくれて」「明るい性格じゃないんだ私あまり」「でも巴、あ、私の友達でいつも一緒にいるこその子が明るくしてくれたんだ」「彼女いなかったら暗いままだった」「そっかいい友達いてよかったね」「うん」
< 16 / 47 >

この作品をシェア

pagetop