天国の武に告ぐ

毎日帰りがけ家が近づくのが苦痛だった誰かに一緒にいてもらいたかった。寂しくていつも美紀は心細かった。


「今日は武志さんと何はなそう」



一時間目の授業中美紀は貧血で倒れてしまった。慌てて学級委員が医務室に連れていった。休み時間に巴が様子を見に来てくれた。「大丈夫？」「少し休めばなおるよ夕方遅くまで彫刻を頑張ってたのがまずかったみたい。





「そっかもう私は行くからね」「有り難う」巴はしばらくして去って行ってしまった。天井をみるとシミが出来ていて不意にそれが人の顔に見えたふとあのタロットカードを思い出していた。


(占いがあたりませんように)不安を覚えて神様に祈った。