約束した、あの場所で…。
涙ぐむ私を気にしてくれた多香子と優子。

「ありがとう、…」


「なーに?言っての、あたしら中学の時からの友達でしょう!?」

バシバシと背中を叩く多香子に、優しく頭を撫でてくれる優子に、私は少しだけ元気が出て来た。


「少し痛い…」
苦笑いする私を見て、多香子はガハハと笑いながら、全く悪びれる様子も無く「わりぃ、わりぃ…」と言った。


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