約束した、あの場所で…。
この青空も、この芝生も、桜の木も、風も


私を待っていてくれたかのように、揺れ動く……。


「京君………」

じわっ……と溢れる涙が、こらえ切れずに頬を伝う。



「京君…京君っ!!………」
崩れて落ちるように、座り込むと芝生の上で私は泣いた。



この場所は…私1人で来るには、思い出が大きすぎて抱えきれない…。



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