年下の君に恋をして
鳥の声が騒がしくて目が覚めた。

私は翔の裸の胸に、顔を埋めて眠っていたらしい。

翔と、しちゃったんだ…

翔から離れようとしたら、ギュッと翔に抱き寄せられた。

「起きてたの?」

「いま起きた。おはよう」

翔は私の頭を撫でながら、チュッとキスをした。

「もう起きようか?」

「まだ早いだろ? まだこうしていたい」

「うん、いいよ」

「有紀子…」

「え? あ、いやん…」

翔が私の胸を手で包み込むようにして揉んだ。

「夕べは初めてで、無我夢中で、何が何だか分からない内に終わった感じなんだ。だからもう一回、今度はちゃんと有紀子を見ながら、したい…」

「ああ、翔、もう朝なのに、あん、そんなのダメ。私、恥ずかしい…」

「綺麗だ…。有紀子はどこも全部、綺麗なんだね」

「翔、ああ…」


フロントから朝食の催促が来るまで、私達は抱き合っていた。
< 101 / 178 >

この作品をシェア

pagetop