年下の君に恋をして
部屋に明かりが点いていた。

「ただいま…」

「お帰り…って、どうした?」

私は部屋に入るとバッグを落とし、翔に駆け寄って抱き着いた。

「いつになく積極的だな。何かあったのか?」

「ううん。ねえ、キスして?」

私は翔の首に腕を回し、背伸びをして甘えた声を出した。

「有紀子らしくないなあ。どうしたんだよ?」

怪訝そうに私を見下ろす翔の唇に、私の唇を押し当てた。

この感触を、ずっと覚えていたい…

「翔…、抱いて?」

「分かった」

翔にフワッと抱き上げられ、ベットに優しく寝かされた。

「翔は、私の事、好き?」

「好きだよ」

「愛してる?」

「愛してるよ」

「私もよ。翔の事、一生愛するわ」

「有紀子…」

「翔………」

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