年下の君に恋をして
「分かったから、もう泣かないでよ。私まで泣きたくなっちゃうから…」

「うん。ごめんね?」

「でも…一生、翔君に隠すつもりじゃないんでしょ?」

「何年か経ったら話すつもりよ。そして出来れば、赤ちゃんを認知してもらいたい。お父さんが誰か分からないなんて、可哀相過ぎるから…」

「有紀子…」

泣き出した恵美を見て、また私も涙を流していた。
< 109 / 178 >

この作品をシェア

pagetop