年下の君に恋をして
「親の私が言うのは変ですが、翔は勉強が出来るんです。どんな大学でも、行きたい所に行けるぐらいに」

「あの…どうして、翔君は…?」

「やはりあの子の、独りよがりでしたか…」

「え?」

「家に帰ってから翔を問い詰めて、大学へ行かない理由を聞きました。貴女と、結婚したいからだそうです」

「………!」

「息子が貴女に、そこまでのめり込んでいるとは思いませんでした。

貴女はその事を知らないようですね?」

「知りませんでした」

「そうでしょうね。いい大人が、17かそこらの子供を相手に、真剣になるわけがない」

「………」

「ご存知と思いますが、あの子には母親がいない。おそらくは貴女に、母親の面影を見ているのでしょう」
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