年下の君に恋をして
眉毛は濃いめで、やや釣り上がり気味で凛々しい感じ。睫毛は羨ましいほど長いから、目を開けるときっと大きいと思う。

鼻筋は綺麗に通っていて、少し開いた唇は、熱のせいかカサカサになっているけど、ぽっちゃりとして柔らかそうで、触ってみたくなる。

つまり…、少年はかなりの美少年だった!


私はうとうとしては目を覚まし、氷嚢の氷を入れ替えたりし、少年の様子を見ているとまたうとうとして…を繰り返しながら、朝を迎えていた。

テレビをつけ、なんとなく朝のワイドショーを観ていたら、不意に少年の声がした。

「お母さん?」
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