年下の君に恋をして
君を想いながら
土曜日の朝。
恵美がアパートに来てくれた。

「恵美、せっかくの休みなのに、ごめんね?」

「そんな水臭い事、言わないでよ。それに、私もちょっとした旅が出来て、楽しいなって思ってるんだからね」

恵美は私の体を心配して、私の車で一緒に実家に帰ってくれる事になった。
東京へは、一人で電車で戻る事になる。

それだけではなく、アパートを引き上げる諸々の作業を、全てやってくれると言ってくれた。

「アパートの事も、本当にお願いしちゃっていいの?」

「もちろんよ。私に任せてちょうだい。と言っても、面倒な事はみんな業者さんにお願いしちゃうけどね」

「一応、要らない物にはこういうシールを貼っておいたの。廃棄業者さんに引き取ってもらって?」

「分かった。他の荷物は運送屋さんに運んでもらえばいいのよね?」

「うん。整理する時間がなかったから大変だと思うよ」

「荷造りをしてくれる運送屋さんもあるらしいから、何とかなるんじゃない?」

「本当に恵美にはお世話になりっぱなしで、ごめんね」

「いいから、いいから、気にしないで」
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