年下の君に恋をして
「美穂、悪いんだけど、荷物運ぶの手伝ってくれる?」

「は〜い」



「恵美、座って? 運転で疲れたでしょ?」

私は恵美に座布団を出して座ってもらった。

「お茶でいいかなあ?」

「私がやるから、お姉も座ってて?」

「美穂、ありがとう。じゃあお願いね」



「お姉、病気になっちゃったとか?」

美穂は恵美と私にお茶を出してくれ、自分も座るとすぐにそう切り出した。心配そうな顔で。

「ん…病気じゃないけど、どうして?」

「だって、お姉の車で松野さんに送ってもらったんでしょ?
という事は、運転出来ないほど具合が悪いのかなって…」

「………」

妊娠の事はまだ言いたくないから黙っていた。

「あーっ! 分かった!」

私と恵美は同時にビクッとした。もう気付かれちゃったの? 美穂って、そんなに感のいい子だったっけ?
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