年下の君に恋をして
隣近所の人達は私に優しく接してくれたけど、町には快く思ってない人がたくさんいる事はすぐに分かった。

私が道を歩いていると、私を怪訝な目で見て、ヒソヒソ話をするおばさん達や、嫌な物を見たとでも言いたげに、目を逸らすおじさん達は大勢いた。

私はそういう事は気にしないようにした。そういう町の人の反応は予想してた事だから。

でも、お店の売上は逆に上がったと、父は驚いていた。

私はなるべく店番をするようにしたんだけど、そんな私を見に来るお客さんが増えたらしい。

私は見世物じゃないんだけどな…

学校で友達だった人や、私はよく覚えてないけど、一緒だったらしい人とかも、よくお店に来てくれた。

たいていの人は赤ちゃんのお父さんの事を知りたがったけど、翔の事はもちろん誰にも言わない。

そう言えば、美穂も勤め先の銀行で私の事をよく聞かれて困ると言っていた。何でも、町で一番の関心事なんだとか…
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