年下の君に恋をして
寒かった冬は過ぎ、雪もすっかり解け、東京よりも遅く桜の花が咲き始めた4月2日。
私は赤ちゃんを産んだ。
4千グラム弱の、大きくて元気な男の子だった。名前はもちろん翔太とつけた。
恵美との約束はギリギリだけど果たす事が出来てよかったな。
出産は痛くて大変だったけど、生まれてくれた翔太を見たら、辛かった事など忘れてしまった。
私の可愛い翔太。
目はクッキリとした二重で、鼻の形や口元が翔によく似ている。
「そっくりだわ、うふふ」
思わず私がそう漏らすと、駆け付けてくれた父や母や美穂が、ギョッとした顔で私を見ていた。
私は赤ちゃんを産んだ。
4千グラム弱の、大きくて元気な男の子だった。名前はもちろん翔太とつけた。
恵美との約束はギリギリだけど果たす事が出来てよかったな。
出産は痛くて大変だったけど、生まれてくれた翔太を見たら、辛かった事など忘れてしまった。
私の可愛い翔太。
目はクッキリとした二重で、鼻の形や口元が翔によく似ている。
「そっくりだわ、うふふ」
思わず私がそう漏らすと、駆け付けてくれた父や母や美穂が、ギョッとした顔で私を見ていた。