年下の君に恋をして
ガラガラと、お店のシャッターを降ろす音が聞こえた。

これから夕方になってお客さんが増えるというのに、お店を閉めちゃったみたい。

少しして父が来た。緊張するなあ……

翔が翔太を抱いたまま立ち上がろうとするのを、『そのままで』と父は手振りで言って、腰を降ろした。

「どうやら妻が早とちりしたようですが、どちら様で?」

「はい。小田嶋翔と申します」

「ほう…。孫の名前と似てますね。で、どのようなご用件で?」

「お父さん。用件もなにも、翔は翔太のパパなのよ」

「パパ?」

「父親よ」

「ん? 有紀子、冗談はよしなさい」

「お義父さん、本当です。と言っても僕も今日、有紀子さんから聞いたばかりなので、いまいち実感はないんですが」
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