年下の君に恋をして
「家の中だけよ」

「それならいいけど、気を付けないと、また夕べみたいな事になるぞ」

「どういう事?」

「綺麗なんだから、男に隙を見せんなって事だよ」

「外じゃ短パン履かないんだから、大丈夫でしょ?」

「今の『綺麗』は顔の事なんだけど?」

「顔? 嘘ばっかり…」

「有紀子は自覚ねえんだな…」

何だろう。ドキドキしてきた。
面と向かって『綺麗』なんて、言われ慣れてないからなあ。

私は翔の視線から逃げるように、ベットにドスンと腰掛けた。

「それはそうと、夕べは助けてくれて、ありがとう」
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