年下の君に恋をして
「今日はたまたま真っ直ぐ帰って来たけど、遅かったらどうするの?」

「だって、連絡出来ないんだから、待つしかないだろ?」

「そう言えば、携帯の番号教えてなかったね?」

「そうだよ。お互い様だけどな」

改めて翔を見る。

白いワイシャツに赤いネクタイを緩めに締め、紺色のブレザーにグレーのズボンをやや下げ気味に履いている。

翔って、やっぱり高校生なんだな…

「何だよ?」

「え? あ、学校の帰りなの?」

「そうだよ。俺の制服姿にみとれたのか?」
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