年下の君に恋をして
「みとれると言うか、『翔はやっぱり高校生なんだな』って…」

「それは、俺がまだガキだって事か?」

「ん…そうなるかな?」

すると翔はブレザーをバサッと脱ぎ捨て、ズボンのベルトを緩め始めた。

「ちょっと、何してんのよ!」

「制服を脱ぐ」

「ど、どうして?」

「有紀子にガキ扱いされたくないから」

「分かったから、やめて?」

私はベルトに手をかけた翔の手を掴んだ。

「ごめんね。もう言わないから、はやまらないで?」

「はやまるって何?
俺はそこのスウェットに履き替えようとしただけなんだけど?」

翔の視線の先には、私が洗濯して干してあった翔のスウェットが…

私はてっきり、翔に襲われるかと思っちゃった。
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